【R9200】DURA-ACEとULTEGRAが同時に発表された理由

DURA-ACE R9200発表

本日2021年9月1日、R9200系DURA-ACE、R8100系ULTEGRAが同時に発表された。

待望の12速化され、セミワイヤレス変速となった。

ULTEGRAと同時に発表された理由

いつもは、DURA-ACEを先に発表し、その後ULTEGRAを発表するという流れだったが、今回DURA-ACEとULTEGRAが同時に発表となった。

この最大の理由は、
DURA-ACEを買う買わないという思考から、どちらを買うかという思考にさせるためである。

Di2オンリーになった理由

いつもは、ワイヤー切替コンポをメインとしていたが、今回からDi2がメインとなった。

Di2がメインとなった理由は、従来と同じリアエンド幅で12速の切替を制御するのが難しくなったからだ。

11速から12速になり、スプロケの間隔が狭くなり、さらにチェーンも薄くなった。

従来よりもよりシビアな切替制御をする必要になり、ワイヤーを断念してDi2オンリーとなったのだ。

同時に発表された理由 したもう一つの理由

DURA-ACEとULTEGRAが同時に発表されたのには、もう一つ理由がある。

それは、高収益化のためだ。

DURA-ACEグループセットが約43万円
ULTEGRAグループセットが約28万円

はっきり言ってめちゃくちゃ高い。
ULTEGRAグループセットでカーボンバイク1台買える価格だ。

これがDURA-ACE R9200だけの発表だけであれば、世間は「43万円!たっけぇぇぇぇ」で終わっていたと思う。

しかし、ULTEGRA R8100を加えることにより、「あれ、28万円?DURA-ACEよりお買い得じゃね?」と錯覚させてしまっているのだ。

もう一度言う、ULTEGRAグループセットでカーボンバイク1台買える!

コロナ禍を味方に付けた

コロナ禍で需要に追いつかない。
コロナ禍で自転車が世界中で売れに売れているのは、ご存知だと思う。

需要に供給が追いついていない状態で、安いコンポを出したら会社にとって損である。

なぜなら、売りたいのに売れない状態になり、「もう少し高く価格を設定しても売れたじゃん!」となるからだ。

前モデルのDURA-ACE R9100グループセットは約25万円。

もし、Di2だけでなく、ワイヤーが選択肢にあれば、自転車部品供給不足はさらに増してしまっただろう。

そこで、付加価値てんこ盛りのDURA-ACE R9200を投入したわけだ。

まとめ

このコロナ禍において、Di2オンリーでDURA-ACEとULTEGRAが同時に発表したことはかなりうまいマーケティング戦略だと思った。

需要に供給が追いつかない
→高価で少数生産にしよう
→→どうやって売る?
→→→2択にして安く見せればいいじゃん!

という感じだ。


DURA-ACEグループセットが約43万円
ULTEGRAグループセットが約28万円

高額なのは事実だが、12速+ワイヤレスという付加価値がついたのは素晴らしい。

なんだかんだ言っているが、「欲しい」の一言である。

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